麻倉ももさんの「星空を想えば」を語る

麻倉ももさんの1stアルバム『Peachy!』に収録されている「星空を想えば」という曲について語ります!
パッと見、重ため?な文章になってるかもしれませんが、気楽な気持ちで読んでいただければ幸いです!!

 

 

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2018年4月1日
TrySail 2nd LIVE Tourの茨城公演が開催された。

 

私はこの公演に参加しなかった。
前日の千葉公演で千葉県出身の夏川椎菜さんの発表があるだろうし、連日で他の情報なんて出さないだろうと思っていた。

 

結果的に、この選択は間違っていた。

 

私が応援している麻倉ももさんが、未発表の新曲「ハピネスピース」を披露した。
「ハピネスピース」の初披露の場を私は見逃した。

 

麻倉ももさんがソロの音楽活動に関して新情報を発表した回数は、TrySailの他のメンバーと比べて圧倒的に少ない。
麻倉ももさんの新情報は、公式HPなどでしれっと公開されることが多い。

 

せっかく生で披露された貴重な機会なのに、
その数少ない場に私はいられなかった。
彼女を応援することができなかった。

 

私がそのツアーで参加しない選択をした公演は、全13公演中3公演のみだった。
3公演のみ、という表現は誤っているのだろう、これはただの怠慢だった。
(怠慢だということは元々わかっていたが、それを痛感した。)

 

とても悔しかった。
悔しすぎて悔しすぎて涙が出そうになった。

 

ここまで彼女を応援してきて、大事な場にいられない自分が情けなかった。

 

しかし、彼女の発表の瞬間を見られなくて、悔しくて涙が溢れそうになるほど、私は彼女のことが好きなのだと気づいた。

 

麻倉ももさんに手紙を書いた。
(原文:2018年4月15日 手紙
「ハピネスピース」の初披露の場にいられなくて悔しかったこと。
次の披露の機会を楽しみにしていること。
私のこの悔しい気持ちは、麻倉ももさんのことが大好きな証拠だということ。

 

イベントで新情報を発表するのをやめてほしいとは思わないし、思っていたとしてもそんなことは伝えるべきではない。
ただ、ハピネスピースの初披露の場にいられず、悔しくてたまらなくなるほど、麻倉ももさんのことが好きだと伝えたかった。

 

彼女の活動を熱望しているファンがいること、そして、そんなファンがいるほど麻倉ももって人はすごいのだと伝えたかった。

 

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それから約半年が過ぎた。


2018年10月3日
麻倉ももさんの1stアルバム『Peachy!』がリリースされた。

 

このアルバムの中に「星空を想えば」という曲があった。

 

この曲を聴くと、満天の星の下、麻倉ももさんが歌っている様子が思い浮ぶ。
まるで、空に輝く遠い星々に、言葉を届けようとしているかのような力強い歌声が印象に残る。

 

ファンが目の前にいることを想定して歌ったと彼女は語った。
そしてライブを想像しながら、会場にいる人だけでなく会場に来られない人にまで想いを届けようと歌ったと言う。
同じ空の下にいるのだから私たちの距離は近いのだとも言った。

 

ああ、彼女は、目の前にいない人のことまで想ってくれているんだ。

 

用事、金銭、場所、動機、年齢etc・・・それぞれの事情で会場にいられない人がいる。
そもそも彼女のことが好きでも彼女がいる現地に足を運ばない人もいる。
その全てのファンに、麻倉ももさんは力強い歌声で言葉を届けようとしていたのだ。

 

半年前に贈った手紙を思い出した。
私は、自分の言葉が一片でも彼女に届いたと感じた。

 

私がこの歌に通ずる手紙を贈っていたからと言って、「星空を想えば」が私(個人)に向けられたものなどとはもちろん思わない。
おそらく、私が贈ったような手紙がこれまでたくさん届いていたのだろう。
彼女はたくさん寄せられた気持ちを真摯に汲み取っただけなのだろう。

 

それでも、彼女に届いた言葉の中に、自分の言葉もあるのだと思うと嬉しかった。

 

彼女は元々アーティストになりたくて声優になったわけではない。
声優という職業が、キャラクターに声を当てるだけでなく、本人として話す、歌う、踊るといったことなども求められるマルチタレント化していることを知らずに業界に入った。

 

彼女が音楽活動をする経緯は、
たまたま彼女が所属した事務所が音楽活動に力を入れている事務所だっただけ。
そして、たまたま麻倉ももさんに人を惹きつける才能、人を集められるパフォーマンスができる才能があっただけだ。
(彼女の努力を踏まえた上で才能があると言っている)

 

麻倉ももさんは、ソロアーティストデビューが決まった後も、自分がやりたいことなどの見通しがなかったため、ソロの音楽活動に消極的であった。

 

そんな彼女が、今ではソロアーティスト活動の思い出が、ファンの応援が、 "空一面の星になって鳴り響いている" と歌っている。
応援が彼女の力になったと感じた瞬間を、私はこの目で何度も見てきた。
だからこそ、これがただのファンサービスの言葉ではなく、伝えたい本心を語っているのだと思うことができる。

 

『星空を想えば』 歌詞(一部抜粋) 

哀しいことがあっても
涙こぼれそうでも
大丈夫だよって チカラをくれる
一緒にいた日々が 空一面の 星になって
鳴り響いてるよ

 

作詞:Mahiro、作曲:草野将史、歌:麻倉もも

  

私は、少しでも「楽しい」と思ってもらいながら、「やってよかった」と思ってもらいながら彼女に活動を続けてほしい。
もしかすると、今彼女はやりたくもない仕事をしているかもしれない。
彼女は自分がした選択や仕事が正しいのかどうかわからず不安になっているかもしれない。


彼女が活動を示すのなら、私はそれを全力で楽しもうと思った。
それが私にできる最善の応援の仕方だと思った。

  

 

「星空を想えば」を聴いて、彼女は私が放つか細い光を受け取ってくれているのだと感じた。
これほど嬉しいことはない。

 

今の麻倉ももさんは、彼女なりのやりたいことを見つけ、前を向いて進んでいる。
以前、たまに見せていたような弱った姿は見せなくなった。
私の今の彼女の印象は、「強い女性」だ。
とても強い人だ。
彼女の心には、青空が広がっているのだろう。

 

この先、彼女が、ファンの・・・私の応援を必要とすることがあるのかはわからない。

 

だが私は、もしも彼女が迷ったときのため、何よりも彼女が迷わず前に進めるように、彼女の心の空に輝く小さな星であり続けたい。